新札幌整形外科病院

tel.011-893-1161

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治療について

人工関節手術のご紹介

ひざの痛みでお悩みの方に
1987年の開院以来、当院は北海道における人工関節手術を手がける主要な病院とし発展してきました。年間100例以上の人工関節手術を行い、2016年9月現在で人工関節(膝、股、足関節、肩、肘)の手術総件数は2700件を超えています。人工関節はその機種も外科的手技も年々進歩しておりますが、当院においても人工関節の発展に寄与すべく綿密なフォローアップと臨床研究を継続して行っております。人工関節手術の最大の特徴は"痛み"の原因となっている関節を"新しい関節(人工関節)"にすることによりその関節の痛みを取り除くことができることです。さらに、変形の矯正と関節の運動の改善により、日常生活に必要な関節機能の回復が期待できます。
手術になる関節とは
関節痛や関節機能の低下をきたす病気には"変形性関節症、リウマチ、骨壊死、外傷性関節症"など様々なものがあります。変形性関節症はその代表的な病気であり、骨のトゲ(骨棘)の出現に始まり関節軟骨がすり減り進行すると骨侵食(骨が削れる)を伴うこともあります。正常の関節では"半月板"と"関節軟骨"が存在するため、レントゲン上では関節の隙間として見られますが、左のレントゲン写真(変形性膝関節症)では骨のトゲ(骨棘)が出現し関節の隙間がほとんどありません。ここまで進行すると軟骨はすり減ってなくなっているため、関節の動きが悪くなり、動くたびに"ゴリゴリ音"がしたり、関節が腫れたり(関節水腫:水がたまる)、痛みのために歩行も出来なくなる事もあります。
これらの関節の病気の治療は、
1.保存的治療(薬、注射、針灸、装具、運動療法など)
2.手術的治療(関節鏡、骨切り術、人工関節)
に大きく分けられます。
保存的治療でも痛みなどが良くならず、さらに関節の変形が進行している方が"人工関節"の適応になります。
人工関節手術のご紹介
手術前と後の写真
人工関節置換術後のレントゲン写真
痛みから解放され歩行状態も改善されます。日常生活の範囲も拡大されます。また、膝の変形も矯正されます。
人工膝関節のQ&A
人工関節は何からできていますか?また、重いですか?
簡単に言うと金属とプラスチックからできています。
大腿骨(ふともも)側はコバルトクロム合金など、軟骨の変わりに超高分子ポリエチレン、脛骨(すね)側はコバルトクロム合金やチタン合金でできています。
重さは約400グラム、実際には骨を削るので足が重たくなるというような心配はありません。
入院はどのくらいしなくてはいけないですか?
手術後、3週間から4週間程度で退院できます。
手術前、輸血用に自己血をためる場合は1週間程度早く入院します。
手術後はいつから歩けますか?
状態が良ければ歩行器など利用して翌日から歩行可能です。
歩行器から松葉杖、T字杖へと進めていきます。また、合わせて膝を曲げ伸ばしする訓練や筋力訓練も早期に開始します。
正座は出来るようになりますか?
これまでの臨床研究報告によりますと手術後の膝の曲がりの平均角度は120°前後とされてます。
実際、正座可能な方もいますが正 座による人工関節の破損が危惧される場合もあるため、当院では積極的に推奨しておりません。
(C) SHIN SAPPORO ORTHOPAEDIC HOSPITAL