新札幌整形外科病院

tel.011-893-1161

tel.011-893-1161

治療について

関節鏡下半月板切除術

膝半月板損傷に対する関節鏡視下切除術後のリハビリテーション
膝関節には内側と外側に2つの半月板(はんげつばん)があり、「荷重の伝達分散」、「関節安定性の寄与」、「潤滑の補助」などの役割をしています。膝の半月板損傷は、スポーツなどの怪我(けが)によくみられますが、高齢者ではささいな怪我でも損傷することがあります。半月板の損傷形態はさまざまで、縦断裂、横断裂、水平断裂などがあり、断裂した半月板が関節に挟まるといわゆる「ロッキング」という現象が生じ、膝の曲げ伸ばしが急にできなくなることもあります。
膝半月板切除術後のリハビリテーションにおいては、手術する半月板が「内側」か「外側」か、また切除部位、切除範囲により異なるため、主治医や理学療法士とよく相談の上、リハビリテーションをすすめる必要があります。
1週目(手術翌日~6日)
主なトレーニング
  • 部分荷重(松葉杖)~全荷重歩行
  • 関節可動域訓練 0°~120°
  • 脚上げ訓練
  • 大腿四頭筋
  • ハムストリング等尺性収縮訓練
※膝装具などは不要
※傷を保護してシャワー浴
2~3週目
主なトレーニング
  • 全荷重歩行
  • 関節可動域訓練 0°~135°
  • カーフレイズ【図1】
  • ウォールシット【図2】
  • 膝エクステンション【図3】
  • 膝カール【図4】
※術後9~14日で抜糸
【図1】カーフレイズ
【図2】ウォールシット
【図3】膝エクステンション
【図4】膝カール
3~7週目
主なトレーニング
  • 静止自転車(<30分)【図5】
  • レッグプレス(10°~70°)
  • ハーフスクワット(30°~90°)【図6】
  • バランスドリル
【図5】静止自転車
【図6】ハーフスクワット
5~9週目
主なトレーニング
  • レッグランジ【図7】
  • スプリット・スクワット
  • ジョギング
6~13週目
主なトレーニング
  • アジリティー
  • ランディング・ドリル(ジャンプ、着地訓練)
7~17週目
主なトレーニング
  • 競技特異性トレーニング
※軟骨損傷を伴っている場合は、訓練の開始時期は通常遅くなります。
※半月板縫合術後のリハビリテーションは全く異なりますので別途説明いたします。
(C) SHIN SAPPORO ORTHOPAEDIC HOSPITAL